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言葉はなくても
目を合わせないでも
肌に触れなくても
伝わるものがある。
誰もいない部屋でも
何かの気配を感じる
目の前にいる人に
集中しようとしても
何かが気になって
上の空になる。 |
「ひとびれ」ひらひらと薄く厚みや重さを感じさない 半透明 魚のひれ そんな語感をもつ
聞き慣れないことばだが古い日本語で「ひとかげ」をさすそうだ。
それも「ひとびれなし」という否定形でしか使われない。
「だれもいない空間にこそ感じられてしまうなにかの気配」を直感できたからこそ
こういうことばが生きていたのだろう。
ひとの輪郭の意識は必ずしもからだの寸法とは一致しない。
神経が延長されたように離れたものや見えないものを察知することもあるし
鎧をかぶったがごとくすぐそこのものも知覚できないこともある。
「ひとびれ」はそんなひとの輪郭やひととひととの間にある何かをあつかった作品である。
2000年2月 第4回パークタワーネクストダンスフェスティバル(パークタワー・アートプログラム主催)参加 東京パークタワーホール
2000年6月 韓日アートフェスティバル招聘参加 韓国ソウルシアターゼロ
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