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舞踏は、40年以上も前に、50年代後半日本のモダンダンスにおける伝説的なラジカルな存在である
故・土方巽によって創設された。モダンダンスは究極的には平均的な日本人ダンサーの体格には
向かないと信じていた土方は、ますます西洋様式化されつつある国民性において、
新しい日本人の独自性を再発見する試みとして舞踏を始めた。
土方のヴィジョンを受け継ぐその三人の女性たちが今、共同制作の作業を始めている。
舞踏作品は、通常は一人の演出家の手によって導かれるものが多いのだが、
彼女たちが発表した「ひとびれ」は、自ら振付をした一時間に及ぶ作品で、
舞踏パフォーマンスにおいては類まれな「チームワークの妙技」であった。
「ひとびれ」というタイトルは、堅田の故郷である高知の古い方言で「ひとかげ」を指す。
「私たちが舞踏を行うに際して、私たちの背後や周りに隠れた力や見えない空間の感覚を
本質的に表現しようとしています。そういうものが、舞踏にはたくさんある。」と彼女は言う。
「チームだからこそ、お互いからさまざまな空間を引き出すことができると思っています。」
恐らくこのことは、彼女たちがそれぞれモダンダンス、モダンバレイ、あるいは日本舞踊といった
それぞれ異なるスタイルのダンスを学んできたバックグランドに負うところが多いだろう。
「強い表現力と即興により、舞踏はすぐにマスターできるものだとよく誤解を受けますが、
私たちの、他の種類のダンスでの広範囲なトレーニングによってこそ、舞踏に欠くことのできない
肉体を形成し精神が鍛えられるものと信じています。」と彼女たちは率直に言う。
ASAHIEVENINGNEWSインタビュー記事より抜粋 Feb.2000 |
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